【岡田史子アンケート：1980年】
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mototemplate 2021年12月29日(水) 09:32:41履歴
【岡田史子アンケート：1980年】
「少女マンガ家になれる本（1980年02月）」掲載
「少女マンガ家になれる本」
発売日：1980年02月31日初版（添付画像参照のこと）
出版社：二見書房
「少女マンガ家になれる本」奥付と表紙カバー折返し
※「初版発行 昭和55年（1980年）2月31日」と印刷されている
「少女マンガ家になれる本」203-207ページ
少女マンガ家・アンケート
（図版に続いてテキスト抽出あり：テキスト抽出は「質問・回答」が対になるよう構成してあります）
少女マンガ家・アンケート
岡田史子
１）生年月日／出身地
岡田 昭和24年７月23日／北海道静内町
２）デビュー作は？
岡田「太陽と少年」、S42、「COM」
３）マンガ家になった動機は？
岡田「COM」に入選してからです。
４）受賞作品は？
岡田「COM」新人賞、S43・4
５）マンガ家になる前に好きだったマンガは？
岡田 手塚先生の「ビッグX」とか、石森先生の「サイボーグ009」なんかが好きでした。
６）マンガ家になる前に興味のあった表現手段(文学、映画、音楽、演劇など) は？
岡田 高校では現代詩研究会に入っていまして、散文詩と現代詩を書いていました。
７）自分のマンガに影響を与えたマンガは？
岡田 永島慎二先生ですね。「漫画家残酷物語」をずっと読んで、もう、すごい、すごいという感じでした。
８）自分のマンガに影響を与えた、マンガ以外の作品は？
岡田 小説家の北杜夫さんとビートルズに影響を受けました。
９）現在、自分が気にいっているマンガは？
岡田 山岸涼子さんと大島弓子さんです。
10）現在、月何冊くらい本を読むか(マンガも含め、その傾向と作品)
岡田 一日一冊です。その中でも有吉佐和子さんは好きです。
11）最近読んだ本で気にいった本は？
岡田 有吉さんの「悪女について」というのに感動しました。
12）映画は年に何本くらいみるか
岡田 ３カ月に２本ぐらいですね。
13）気にいった映画作品は？
岡田「真夜中のカウボーイ」それと比較的新しいんですが「鬼畜」なんかです。
14）マンガ家にとって、マンガ家としての勉強は必要だと思うか。また、あなたは何か特別の勉強をしているか？
岡田 どんな職業でもそうだと思いますが、勉強しないでやれるほど生やさしいものではないと思います。その困難をひとつずつ自分自身の頭で考え、解決していくことだと思います。自分の頭で考え、自分の目で見るということ、これは最低の条件です。
15）原作つきマンガについて、どう思うか？
岡田 その原作に自分が共鳴する部分があるならばやってもいいし、自分もやりたいと思います。
16）自分のペースとして、月何ページくらいがベストか？
岡田 月20枚ぐらいですね。最近はさぼってばかりおりまして……。
17）一日平均何時間くらい仕事をするか？
岡田 一日平均というより、月に一週間ぐらいしか働きません。
18）自分の納得のいった作品は？
岡田 最近わりあい納得したものに「リポートある片想い」があります。
19）アシスタントの経験は、誰に、どのくらい。また、アシスタント時代は勉強になったか？
岡田 永島先生と西谷先生のところで、おもしろ半分、遊び半分でベタぬりをさせてもらったことがあります。
20）マンガ家志望者にアシスタントをすすめられるか。YES・NO、その理由は？
岡田 どうやって描いていいのかわからない人にとっては、勉強になると思います。
21）才能とは何をさすと思うか？
岡田 よくわかりません。
22）あなたはマンガ家志望者にマンガ家になることをすすめられるか。YES・NO、その理由は？
岡田 なりたい人はなってもいいんじゃないかと思います。他の職業と違って、片手間というか他のことを考えながらのんびりやれる仕事ではありませんので、やはり相当に好きな人でないとだめじゃないかと思います。
23）現在、他人の作品を読んでいるか。読んでいるとしたらそれはどんな作品か
岡田 少女マンガしか読まないんです。
24）これから少女マンガ家をめざす人に、一言アドバイスを──。
岡田 実は私、北杜夫のファンで、高校生のころファンレターを出したんです。その中で、私は将来マンガ家になりたいと書いたら、返事をくださいまして、あなたの年齢では何になると考えるよりも前に、自分自身になろうとすべきです、といわれたんです。私はそれ以来ずっと自分自身になろうと努力をしていますので、私もこの言葉を若い人に贈りたいと思います。
「少女マンガ家になれる本（1980年02月）」掲載
「少女マンガ家になれる本」
発売日：1980年02月31日初版（添付画像参照のこと）
出版社：二見書房
「少女マンガ家になれる本」奥付と表紙カバー折返し
※「初版発行 昭和55年（1980年）2月31日」と印刷されている
「少女マンガ家になれる本」203-207ページ
少女マンガ家・アンケート
（図版に続いてテキスト抽出あり：テキスト抽出は「質問・回答」が対になるよう構成してあります）
少女マンガ家・アンケート
岡田史子
１）生年月日／出身地
岡田 昭和24年７月23日／北海道静内町
２）デビュー作は？
岡田「太陽と少年」、S42、「COM」
３）マンガ家になった動機は？
岡田「COM」に入選してからです。
４）受賞作品は？
岡田「COM」新人賞、S43・4
５）マンガ家になる前に好きだったマンガは？
岡田 手塚先生の「ビッグX」とか、石森先生の「サイボーグ009」なんかが好きでした。
６）マンガ家になる前に興味のあった表現手段(文学、映画、音楽、演劇など) は？
岡田 高校では現代詩研究会に入っていまして、散文詩と現代詩を書いていました。
７）自分のマンガに影響を与えたマンガは？
岡田 永島慎二先生ですね。「漫画家残酷物語」をずっと読んで、もう、すごい、すごいという感じでした。
８）自分のマンガに影響を与えた、マンガ以外の作品は？
岡田 小説家の北杜夫さんとビートルズに影響を受けました。
９）現在、自分が気にいっているマンガは？
岡田 山岸涼子さんと大島弓子さんです。
10）現在、月何冊くらい本を読むか(マンガも含め、その傾向と作品)
岡田 一日一冊です。その中でも有吉佐和子さんは好きです。
11）最近読んだ本で気にいった本は？
岡田 有吉さんの「悪女について」というのに感動しました。
12）映画は年に何本くらいみるか
岡田 ３カ月に２本ぐらいですね。
13）気にいった映画作品は？
岡田「真夜中のカウボーイ」それと比較的新しいんですが「鬼畜」なんかです。
14）マンガ家にとって、マンガ家としての勉強は必要だと思うか。また、あなたは何か特別の勉強をしているか？
岡田 どんな職業でもそうだと思いますが、勉強しないでやれるほど生やさしいものではないと思います。その困難をひとつずつ自分自身の頭で考え、解決していくことだと思います。自分の頭で考え、自分の目で見るということ、これは最低の条件です。
15）原作つきマンガについて、どう思うか？
岡田 その原作に自分が共鳴する部分があるならばやってもいいし、自分もやりたいと思います。
16）自分のペースとして、月何ページくらいがベストか？
岡田 月20枚ぐらいですね。最近はさぼってばかりおりまして……。
17）一日平均何時間くらい仕事をするか？
岡田 一日平均というより、月に一週間ぐらいしか働きません。
18）自分の納得のいった作品は？
岡田 最近わりあい納得したものに「リポートある片想い」があります。
19）アシスタントの経験は、誰に、どのくらい。また、アシスタント時代は勉強になったか？
岡田 永島先生と西谷先生のところで、おもしろ半分、遊び半分でベタぬりをさせてもらったことがあります。
20）マンガ家志望者にアシスタントをすすめられるか。YES・NO、その理由は？
岡田 どうやって描いていいのかわからない人にとっては、勉強になると思います。
21）才能とは何をさすと思うか？
岡田 よくわかりません。
22）あなたはマンガ家志望者にマンガ家になることをすすめられるか。YES・NO、その理由は？
岡田 なりたい人はなってもいいんじゃないかと思います。他の職業と違って、片手間というか他のことを考えながらのんびりやれる仕事ではありませんので、やはり相当に好きな人でないとだめじゃないかと思います。
23）現在、他人の作品を読んでいるか。読んでいるとしたらそれはどんな作品か
岡田 少女マンガしか読まないんです。
24）これから少女マンガ家をめざす人に、一言アドバイスを──。
岡田 実は私、北杜夫のファンで、高校生のころファンレターを出したんです。その中で、私は将来マンガ家になりたいと書いたら、返事をくださいまして、あなたの年齢では何になると考えるよりも前に、自分自身になろうとすべきです、といわれたんです。私はそれ以来ずっと自分自身になろうと努力をしていますので、私もこの言葉を若い人に贈りたいと思います。
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