5ちゃんねる【萩尾望都】大泉スレ【竹宮惠子】に関する資料まとめサイト

【三重ブレの考察 】
読者にパクリと指摘された三重ブレの考察

萩尾望都『白き森白き少年の笛』
「週刊少女コミック」1971年第45号(1971年11月7日号)


竹宮惠子『ガラスの迷路』
「週刊少女コミック」1971年第41号(1971年10月10日号)


引用(『一度きりの大泉の話』実装本:P.98-100)
『白き森白き少年の笛』は『なかよし』の編集者に送って、ボツになった作品(下絵と半分ペンが入っていた状態)です。それを山本さんが掲載してくれると言っていたので、前の年からペンを入れて9割近く完成していたのですが、冬に入ってしまい、山本さんに「秋の話だからもう遅いよ、来年の秋に掲載すると」と言われて、1年延びてそのままになっていたのでした。
 いよいよ掲載号が決まったので、私はさっさと残りのペンを入れました。仕上げをしていたら増山さんが(たぶんベタとか消しゴムかけなど手伝ってくれていた)森の光の中で少年がブレて三重に見えているシーンを見て、聞いてきました。「なんで3人も同じ人がいるの?」
 こういう時、私はなかなか適切な言葉が見つからない。残像、と言えば良かったのでしょうけど「ええと、変かなあ? なんかこう、ブレて見えたりするじゃない」と、うまく説明できませんでした。
『白き森白き少年の笛』が完成。その頃は完成作をみんなで回し読みしていました。原稿のミス(ベタの塗り忘れなど)を見つけたりするので、読んでもらっていたのです。みなさんが読んだ後、入稿しました。
 竹宮先生はその頃『週刊少女コミック』に載せる『ガラスの迷路』のネームをやっておられました。原稿のベタとか消しゴミかけのお手伝いをしたと思います。【中略】その作品の1シーンに、主人公の少年がブレて三重に見えているシーンがあったので「あら、竹宮先生もこんな風にブレて三重に見えたりするんだ、変なわけではないんだ」と思ったのを覚えています。
【一行アキ】
 その後、ファンレターをもらいました。少年がブレて三重に見えるシーンを取り上げ「絵が同じだ」「あなたは竹宮先生の『ガラスの迷路』の絵を真似したのでしょう」と言われて、びっくりしました。それで、「私の作品の雑誌の発表は竹宮先生の作品の後ですが『白き森白き少年の笛』の原稿はその1ヶ月以上前に完成して入稿していました。竹宮先生がご自分の作品を描かれたのはその後です。ですから、真似したのではありません」と、返事を書きました。
【後略】

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