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【青春・学園:風と木の詩、生徒諸君!!、有閑倶楽部】

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pen 2013年06月01日号 通算337号
発行所:阪急コミュニケーションズ
発売日:2013年05月15日




「pen 2013年06月01日号」60ページ
青春・学園
風と木の詩、生徒諸君!!、有閑倶楽部
(図版に続いてテキスト抽出あり)




青春・学園
風と木の詩、生徒諸君!!、有閑倶楽部

60年代から描かれてきた「学園もの」は、少女マンガの定番だ。
80年代、90年代と時代を経るにつれ、設定や主人公のキャラクターも変化する。
元気はつらつな主人公もいれば、男女のグループが主役になるなど。
時代によって「主人公」の捉え方が変わる点にも注目したい。



既成概念を破壊した、
少年愛マンガの金字塔。
『風と木の詩』竹宮恵子・作
1976年 小学館 ( 1~17巻)

作者の代表作であり、少年愛マンガの原点にして頂点。70年代の少 女マンガには、ヨーロッパの寄宿学校で暮らす少年たちを描いた作品が数多くあり、「ギムナジウム(ドイツ語で寄宿学校)もの」と称された。中でも、大胆な性描写と耽美的な世界観を全面に打ち出した本作は、一大旋風を巻き起こした。妖艶な美少年、ジルベールと、誠実なセルジュ。寄宿学校で出会った2人の少年は、お互いに複雑な過去と家庭事情をもちながら、対照的な性格だった。たびたび衝突しながらも次第に理解を深めるようになり、かけがえのない存在となっていくのだが……。異性愛を当然とする既成概念に揺さぶりをかけ、読者が性のモラルを捉え直すきっかけとなった作品。かの寺山修二も本作のファンで、単行本の解説を書いている。



涙なしには読めない、ディープな人間ドラマ
『生徒諸君!!』庄司陽子・作
1977年 講談社 (全24巻)

明るく爽やかな楽しい学園もの、という印象が強い作品かもしれない。実際、一致団結して学校行事に取り組む場面など、学園マンガらしい要素もふんだんにあるのだが、読み進むにつれて、主人公の複雑な家庭環境や友人関係、悲劇的な恋愛、親友の死など、奥深い人間模様が浮き彫りにされていく。「ナッキー」の愛称をもつヒロインが数々の逆境を乗り越え、中学、高校、大学と、周囲との友情を育みながら成長していく姿は非常に感動的で、涙なしには読めない場面も多い。



セレブ高校生たちの、小気味よい活躍劇。
『有閑倶楽部』一条ゆかり・作
1981年 集英社 (1~19巻)

超弩級セレブリティの高校生6人組による、痛快学園マンガ。大財閥の令嬢、大病院の息子、警視総監の息子など。リッチで家柄もよく、 容姿端麗で才能あふれる主人公たちが、さまざまなトラブルを遊び半分で楽しみながら解決する。財力も権力もあるため、やることなすことスケールが大きいのが特徴。アクションあり、ロマンスあり、ホラーあり。勧善懲悪で読後感も爽快なゴージャス娯楽作品だ。1話-数話単位でひとつのエピソードが完結するため、展開が速くグイグイ引き込まれる。



pen 2013年06月01日号 通算337号

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