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【竹宮:苦悶のスランプ、大学休学・退学】

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https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/167011...
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竹と樹のマンガ文化論

著者:竹宮惠子・内田樹
発行日:2014年12月06日
発行所:小学館



「竹と樹のマンガ文化論」131-133ページ




苦悶のスランプ

竹宮 『ロンド・カプリチオーソ』の時なんかは、とみかく原稿を仕上げて送ることで精一杯。当時私がスランプで落ち込んでいたという理由もあったのですが、

内田 竹宮先生にもスランプの時期があったんですか?

竹宮 長かったですよ。苦悶の三年間。

内田 マンガ家をやめよう、と。

竹宮 はい。『風と木の詩』の連載が始まった後の話ですが(註:『風と木の詩』連載開始「週刊少女コミック」1976年10号・02月29日号)、ラジオを聴いていたら、大学の奨学金を返納しない人が多いというニュースが流れてきた。いけない、私、奨学金のことなんかまったく忘れていた。中退したのに、まったく返してなかったと思って、親に奨学金の返済はどうしたのって、電話しました。そしたら、あなた、休学にしてあるよ、と。
えっ? 今まで休学? もう、何年経ってると思ってるの? もう、休学はやめて退学して、奨学金も返すからと、電話で話しました。その時は、もう、スランプを抜けていたから良かったのですが、電話を切ってから、いやあ、もしスランプの時にまだ休学中だと聞いていたら、大学に帰ったかもって思いましたね。そのくらい、ほんとの悶えていました。どうすればいいのかわからなくて、必死にもがいていた。

内田 その超絶スランプをどうやって抜け出したんですか?

竹宮 何か特別なきっかけがあったわけではないのです。落ち込んで、落ち込んで、落ち込みきったら、そこにはきっと地面があって、それをポンと蹴ったら上がることができるに違いないって、根拠のない信念が芽生えてきて。



「竹と樹のマンガ文化論」検証

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