最終更新: mototemplate 2022年01月25日(火) 09:55:57履歴
【竹宮:私たち「大泉サロン」とヨーロッパ旅行】
竹と樹のマンガ文化論
著者:竹宮惠子・内田樹
発行日:2014年12月06日
発行所:小学館
〈竹宮はここで「大泉サロン」=「私たち」であることを明確に自認している〉
「竹と樹のマンガ文化論」94-97ページ
竹宮 ここからは、私たち「大泉サロン」のメンバーに関しての話になりますが『an・an』や『non-no』のヨーロッパを盛り上げよう的な雑誌に影響されて、よし、ヨーロッパに行くぞ、って決めちゃったんです。
真っ先にヨーロッパに染まったのが増山法恵という、私のマネジメントとかプロデューサー的なことをやってくれていた女性。彼女はウィーン少年合唱団の熱烈なファンで、『少年愛の美学』を読んでいて、ここに書いてあることは全部イエスだよね、と。ふたりしてすごく盛り上がった。その時期に、雑誌がヨーロッパの写真であふれてきたのです。ヨーロッパのどこどこには、こういう店があるから行ってみたいよね、なんて、おしゃべりしていた。
実は私は、ちょっぴり「鉄子」。鉄道が大好きなんです。ひとりでヨーロッパの鉄道 に乗るにはこうすればいいと書いてある本を読みながら、トーマスクックの『ヨーロッパ鉄道時刻表』を眺めていたら、突然、むらむらとヨーロッパに行ってみたい衝動にかられてしまった。増山さんがずうっと行きたい、行きたいと言っている。じゃ、一緒に行きましょう、と。
少女マンガ史を変えた? ヨーロッパ一周旅行
内田 ヨーロッパに行かれたのは何年のことですか?
竹宮 たぶん一九七二、三年だと思います。一ドル三六〇円の時代。現金の持ち出し規制もあって、確か一五〇〇ドルまでしかお金を持っていけなかった。
内田 一フランが六〇円の時代ですね。
竹宮 四五日間の旅だから、一日千円ぐらいで暮らせば大丈夫かな、みたいな感じで計算して。
内田 一か月以上も。どんなメンバーで、どんな国を回られたのですか?
竹宮 ヨーロッパ一周です。当時、山岸凉子さんが萩尾望都さんと友達になりたくて、「大泉サロン」によく来ていました。で、お誘いしたら、ふたりとも是非にと。萩尾望都さん、山岸凉子さん、そして増山法恵さんと私、四人で行きました。
38-43、66-69ページ
【竹宮:日本のマンガは始めからオープンソースだった】
78-84、140-144ページ
【竹宮:『風と木の詩』と『飛ぶ教室』、『風と木の詩』最終巻】
94-97ページ
【竹宮:わたしたち「大泉サロン」とヨーロッパ旅行】
122-130ページ
【竹宮:事実誤認?『トーマの心臓』と『スター・レッド』連載時期】
40、78、96、98、125、129、164ページ
【竹宮:本書で萩尾望都に触れている】
竹と樹のマンガ文化論
著者:竹宮惠子・内田樹
発行日:2014年12月06日
発行所:小学館
〈竹宮はここで「大泉サロン」=「私たち」であることを明確に自認している〉
「竹と樹のマンガ文化論」94-97ページ
竹宮 ここからは、私たち「大泉サロン」のメンバーに関しての話になりますが『an・an』や『non-no』のヨーロッパを盛り上げよう的な雑誌に影響されて、よし、ヨーロッパに行くぞ、って決めちゃったんです。
真っ先にヨーロッパに染まったのが増山法恵という、私のマネジメントとかプロデューサー的なことをやってくれていた女性。彼女はウィーン少年合唱団の熱烈なファンで、『少年愛の美学』を読んでいて、ここに書いてあることは全部イエスだよね、と。ふたりしてすごく盛り上がった。その時期に、雑誌がヨーロッパの写真であふれてきたのです。ヨーロッパのどこどこには、こういう店があるから行ってみたいよね、なんて、おしゃべりしていた。
実は私は、ちょっぴり「鉄子」。鉄道が大好きなんです。ひとりでヨーロッパの鉄道 に乗るにはこうすればいいと書いてある本を読みながら、トーマスクックの『ヨーロッパ鉄道時刻表』を眺めていたら、突然、むらむらとヨーロッパに行ってみたい衝動にかられてしまった。増山さんがずうっと行きたい、行きたいと言っている。じゃ、一緒に行きましょう、と。
少女マンガ史を変えた? ヨーロッパ一周旅行
内田 ヨーロッパに行かれたのは何年のことですか?
竹宮 たぶん一九七二、三年だと思います。一ドル三六〇円の時代。現金の持ち出し規制もあって、確か一五〇〇ドルまでしかお金を持っていけなかった。
内田 一フランが六〇円の時代ですね。
竹宮 四五日間の旅だから、一日千円ぐらいで暮らせば大丈夫かな、みたいな感じで計算して。
内田 一か月以上も。どんなメンバーで、どんな国を回られたのですか?
竹宮 ヨーロッパ一周です。当時、山岸凉子さんが萩尾望都さんと友達になりたくて、「大泉サロン」によく来ていました。で、お誘いしたら、ふたりとも是非にと。萩尾望都さん、山岸凉子さん、そして増山法恵さんと私、四人で行きました。
38-43、66-69ページ
【竹宮:日本のマンガは始めからオープンソースだった】
78-84、140-144ページ
【竹宮:『風と木の詩』と『飛ぶ教室』、『風と木の詩』最終巻】
94-97ページ
【竹宮:わたしたち「大泉サロン」とヨーロッパ旅行】
122-130ページ
【竹宮:事実誤認?『トーマの心臓』と『スター・レッド』連載時期】
40、78、96、98、125、129、164ページ
【竹宮:本書で萩尾望都に触れている】
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