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【竹宮:私たち「大泉サロン」とヨーロッパ旅行】

竹と樹のマンガ文化論

著者:竹宮惠子・内田樹
発行日:2014年12月06日
発行所:小学館


〈竹宮はここで「大泉サロン」=「私たち」であることを明確に自認している〉


「竹と樹のマンガ文化論」94-97ページ



竹宮 ここからは、私たち「大泉サロン」のメンバーに関しての話になりますが『an・an』や『non-no』のヨーロッパを盛り上げよう的な雑誌に影響されて、よし、ヨーロッパに行くぞ、って決めちゃったんです。
真っ先にヨーロッパに染まったのが増山法恵という、私のマネジメントとかプロデューサー的なことをやってくれていた女性。彼女はウィーン少年合唱団の熱烈なファンで、『少年愛の美学』を読んでいて、ここに書いてあることは全部イエスだよね、と。ふたりしてすごく盛り上がった。その時期に、雑誌がヨーロッパの写真であふれてきたのです。ヨーロッパのどこどこには、こういう店があるから行ってみたいよね、なんて、おしゃべりしていた。
実は私は、ちょっぴり「鉄子」。鉄道が大好きなんです。ひとりでヨーロッパの鉄道 に乗るにはこうすればいいと書いてある本を読みながら、トーマスクックの『ヨーロッパ鉄道時刻表』を眺めていたら、突然、むらむらとヨーロッパに行ってみたい衝動にかられてしまった。増山さんがずうっと行きたい、行きたいと言っている。じゃ、一緒に行きましょう、と。


少女マンガ史を変えた? ヨーロッパ一周旅行

内田 ヨーロッパに行かれたのは何年のことですか?

竹宮 たぶん一九七二、三年だと思います。一ドル三六〇円の時代。現金の持ち出し規制もあって、確か一五〇〇ドルまでしかお金を持っていけなかった。

内田 一フランが六〇円の時代ですね。

竹宮 四五日間の旅だから、一日千円ぐらいで暮らせば大丈夫かな、みたいな感じで計算して。

内田 一か月以上も。どんなメンバーで、どんな国を回られたのですか?

竹宮 ヨーロッパ一周です。当時、山岸凉子さんが萩尾望都さんと友達になりたくて、「大泉サロン」によく来ていました。で、お誘いしたら、ふたりとも是非にと。萩尾望都さん、山岸凉子さん、そして増山法恵さんと私、四人で行きました。


38-43、66-69ページ
竹宮:日本のマンガは始めからオープンソースだった
78-84、140-144ページ
竹宮:『風と木の詩』と『飛ぶ教室』、『風と木の詩』最終巻
94-97ページ
竹宮:わたしたち「大泉サロン」とヨーロッパ旅行
122-130ページ
竹宮:事実誤認?『トーマの心臓』と『スター・レッド』連載時期
40、78、96、98、125、129、164ページ
竹宮:本書で萩尾望都に触れている

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