【萩尾望都】大泉スレ【竹宮惠子】　資料まとめサイト

【竹宮恵子：岡田史子作品との類似】
岡田史子「ポーヴレト（1967年）」と竹宮恵子「雪と星と天使と…（1970年、後に「サンルームにて」に改題）」に類似するいくつかの符号を検証

資料提供
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基礎知識
岡田史子「ポーヴレト」初出：COM1967年10月号
岡田史子「サンルームのひるさがり」初出：COM1968年03月号
竹宮恵子「雪と星と天使と…」初出：別冊少女コミック1970年12月号→後に「サンルームにて」に改題


岡田史子「ポーヴレト（1967年）」と竹宮恵子「雪と星と天使と…（1970年、後に「サンルームにて」に改題）」についてはSFマガジン2022年02月号300ページ（１-２段目）に以下の記述あり
（岡田史子「ポーヴレトの）愛の自覚からナイフに至る展開やその構図、コマ割りなどは、後の竹宮恵子の「サンルームにて」（原題「雪と星と天使と…」〈週刊少女コミック〉七〇年一二月）によく踏襲されている。ちなみに竹宮作品は岡田の「ポーヴレト」の三年後のもの
参照【長山靖生「SFのある文学誌ー岡田史子に関して」】SFマガジン2022年02月号


岡田史子「ポーヴレト」COM1967年10月号
お屋敷に住む少年が、自分以外の人間（黒髪の少年）と深くかかわることに憧れ、憧れても虚しい、ためいきも虚しい、とペーパーナイフで自分が映る大きな鏡を割る



お屋敷に住む少年は、黒髪の少年（盗みに入ってるぐらいなので身分はさほど高くない）に執着して「ぼくの友達になって」とお願いしてペーパーナイフで刺してしまう


岡田史子「サンルームのひるさがり」COM1968年03月号


竹宮恵子「サンルームにて」
「雪と星と天使と…（初出：別冊少女コミック1970年12月号）」から改題
（図版は改題されたコミックスからの引用のため、内容について初出との差異は不明）
お屋敷に住む少年は、黒髪の少年に執着して「キスしていいかい？」とお願いしてペーパーナイフで刺してしまう



【改題時期】
＊竹宮恵子「雪と星と天使と…」を「サンルームにて」に改題した（改題時期は不明）
＊週刊少女コミック夏の増刊フラワーコミック竹宮恵子作品集1973年09月01日号には原題の「雪と星と天使と…」が収録されている


＊1976年05月20日発行のサンコミックスでは「サンルームにて」に改題し収録されている


＊上記より、改題されたのは「1973年09月から1976年05月の間」と推定できるが、内容改稿の有無は未確認