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【竹宮恵子インタビュー:大学時代のこと】

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竹宮恵子 マンガの魅力
マンガの魅力・漫画館シリーズ11
南久美子
発行日:1978年12月01日
発行所:清山社




「竹宮恵子 マンガの魅力」113-114、126ページ




 大学生時代に七〇年安保を迎えられましたね。竹宮さん自身、何か影響を受けましたか?

竹宮 ずいぶん受けてるんじゃないでしょうか。大学の一、二年って、性格が変わる人が多いと思うんですけど、私もそうだったですね。
最初、美術科に入ったんですけど、五人しかいなくて、しかも女子は私一人だったんです。その中の一人は民青系で、私が親しくつき合ってた人が三派系、もう一人はみんなからアナーキストといわれてたんですね。つまり、美術科の中がゴッチャだったんです。私はその中で、あっちではこう言い、こっちではこう言う、というふうに泳いで聞いてました。どこにも所属しないでね。


 思想のあるまんがをつくろう、と決心なさってたでしょう。いまもその考えは変わりませんか?

竹宮 ええ。大学時代に、「まんがを描くんだったら『カムイ伝』みたいなのを描け」と言われたんですね。そのときは、なるほど思想を絵に描いてるという気はしたんですけど、まんが家になってから、あれをためつすがめつ読んでみると、あの人は思想を絵に描こうと思ったのではないんじゃないか、ただ世にある現象を絵にしていったら思想になってしまったのではないか、と思ったんです。私も、それを忘れないでやろうと思ってるんです。思想、思想で押さないで、現象から入っていこうと。



竹宮恵子 マンガの魅力:南久美子

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