【萩尾望都】大泉スレ【竹宮惠子】　資料まとめサイト

【PasseCompose 寺山修司】



PasseCompose パセコンポゼ 過去完了形
出版社：駸々堂書店
発売日：1979年04月20日（初版）
大型本：175ページ
資料提供：https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/165995...




「PasseCompose パセコンポゼ 過去完了形」002-003ページ
寺山修司
（図版に続いてテキスト抽出あり）






竹宮恵子は、まぼろしの「少年探偵団」を操る人形使いの令嬢である。

あるいは、変装して入団した「少年探偵団」の一員である。

竹宮恵子は黒マントの人さらい。電信柱にかくれた少女さらいの怪盗である。

あるいは、子供たちに曲芸を仕込むサーカスの少女団長である。

ジョルジュ・バタイユが生きていたら、書いたことだろう。
「青ひげ公ジル・ド・レエ侯爵のアリバイは、『少女コミック」誌のなかにあったのだ」と。

竹宮恵子は色鉛筆の子鹿である。

あるいは、「舌出し天使友の会」の名誉会員、水甕におっこちたエンジェル、うしろ指のコリドンである。

竹宮恵子は、ジャン・ジュネのまた従妹がウィーンの下宿屋で生んだ私生児と瓜二つである。

あるいは、狼狂の赤ずきんの成長した姿である。

右の通り、相違ありません。

寺山修司