【萩尾望都】大泉スレ【竹宮惠子】 資料まとめサイト - 【増山法恵:「地球へ…」とのかかわり】
【増山法恵:「地球へ…」とのかかわり】

月刊マンガ少年別冊「地球へ…」第一部、第二部、第三部の奥付に「制作協力/増山法恵」の記載あり(ただし、いずれもその扱いは別冊を制作する上での協力ポジションに限定されると思われる)


■夢から生まれた『地球へ…』
(2010年09月17日の対談より抜粋)
竹宮恵子「その際、増山からのちょっとしたアイデアがあったんです。」
まんがナビ対談:荒俣宏・竹宮惠子

荒俣 それで、ご意見番の増山法恵(ますやま・のりえ:まんが原作者 1950〜)さんはどういうご意見でしたか。
竹宮 もちろん、ブレーンである増山も、少年誌でやることに賛成でした。
荒俣 やりなさいって後押ししてくれたのですね?
竹宮 はい、すごく。まぁ、夢だったから、やればいいんじゃないかっていうことで、アドバイスをもらったんです。それで、やろうかってことで。その際、増山からのちょっとしたアイデアがあったんです。「とにかく『スターウォーズ』とか、地球から出ていく話、地球から発展していく話が多いので、(地球に)帰ってくる話にしたら」っていうことを言われて、「はぁ、なるほど」みたいなことになりました。
荒俣 うまいこといいますよね、増山さんは(笑)。
竹宮 じつはですね、私はその当時、すごく変な夢を見ていて、あの、『地球へ…』にでてくる「目覚めの日」の、なんていうのか、顛末を全部、夢で見たんです。変な夢を見たなと思って、メモしたりしていたんですね、
荒俣 導入部のところの、あのエピソードですね。
竹宮 はい。その夢をそのまま(まんがに)入れちゃって、最初の部分、プロローグになるように描きました。でも、それが受けるかどうか、まったくわからない状態で。なにせ、こんなまんが見たこともないので(笑)、それに読者が乗ってくれるかどうかがわからなかったですね。とにかく冒険してみようかっていうことで、連載3回分だけを描いたんです。
荒俣 夢に見た話を描くなんて、ちょっと運命的だ。
全文は→【まんがナビ対談:荒俣宏・竹宮惠子】その3:2010年09月17日
参考【「あそび玉」「地球へ…」類似点の考察



「地球へ…」第一部:奥付と編集後記


資料提供
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/163832...
制作協力/増山法恵・青柳誠
表紙レイアウト/上田敬
の記載あり


「地球へ…」第一部:編集後記:「(M)」は文中において「記者は」と自称しているが、増山の(M)???

6月のある日、記者は竹宮さんを追って、ウィーンのホテルの一室に立った。かつて女帝マリア・テレサを擁し、その文化でヨーロッパを魅了した麗都ウィーンにである。ヨーロッパ特有の清潔な感じのする白い開き窓にテーブルを寄せ、竹宮さんはペンを握っていた。短かく切りつめた髪を、むぞうさにピンで止め、あの異様な光をたたえた両の眼を、ペンとケント紙の交わる一点に集中していた。ペンを握るその手は、ほとんど動かない。しかし、その白い紙は次第に線でうまって行く。ジョミーの顔が、フィシスの姿が。彼女の瞳は、白熱体のように一層輝きを増す。記者にはこの光景が、ケント線の中から線をあぶり出しているように見える。彼女はその両の眼の光熱で、ジョミーの姿をあぶり出した。これは魔術だ!! 記者は、あらためて次々に紙の上に浮かび上がって来る彼女の魔術に見入っていた。
記者はその夜、夢を見た。ウィーンの聖シュテファン寺院の尖塔に立った彼女は、背に赤いマント。その小柄な体を下界に向け押し出した。舞い上がり、舞い降りる。ドナウの流れの上を、王宮を守る獅子像の横を、ゆるーく、低く高く。ワルツの調べとともに、自在に、ウィーン市内を………猫のような眼、少年のような身のこなし、魔術………一夜の真夏の夜の夢から覚めた記者は、気がついた。 竹宮恵子は魔女だ!!     (M)



「地球へ…」第二部:奥付と編集後記

表紙レイアウト/上田敬
制作協力/増山法恵
撮影/平カズオ
の記載あり
編集後記には第一部と同様に(M)の記載あり



「地球へ…」第三部:奥付


資料提供
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/163832...
表紙レイアウト/上田敬
制作協力/増山法恵
撮影/北島敬三
の記載あり



竹宮惠子:地球へ…
 【「あそび玉」と「地球へ…」の類似点】
 【「地球へ…」連載・単行本データ】
 【「地球へ…」第一部総集編 Q&A】1977年09月(27歳)何々の作品に似ている等ももう少しお待ち下さい
 【「地球へ…」第一部総集編 光瀬龍:定本・竹宮恵子論序論とでも】1977年09月(27歳)
 【「地球へ…」第二部総集編 対談:光瀬龍・竹宮恵子】1978年10月(28歳)
 【「地球へ…」第三部総集編 鼎談(部分)】1980年01月(29歳)
 【増山法恵:「地球へ…」とのかかわり】
 【「地球へ…」新装版発売記念インタビュー】2007年04月前後(57歳)
 【「地球へ…」恩地日出夫監督インタビュー】
 【恩地日出夫氏、逝去】2022年01月20日