【作品について＋編集後記】
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mototemplate 2022年10月08日(土) 22:20:58履歴
【作品について＋編集後記】
ぱふ1980年04月号「特集竹宮恵子」（30歳）
資料提供
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/163500...
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/164353...
ぱふ1980年04月号「特集竹宮恵子」
発行日：1980年03月31日
出版社：清彗社
作品について＋編集後記
（図版に続いてテキスト抽出あり）
「ここのつの友情」について
「ここのつの友情」という作品が２つあることは、多くのマンガ・ファンの方が御存知のことと思う。ここに復刻された「ここのつの友情」は、今から９年前の1967年、作者17歳の時に「COM」という漫 画誌に投稿し、佳作に入選した旧いほうの作品である。その後、少女マンガ界にデビューした作者は、1971年再び「ここのつの友情」を60ページの読み切りに描き直して少女コミック誌上に発表した。この「新・ここのつの友情」は今年の12月に小学館から発行されるので(編集部注：現在、既に発行されています)、ぜひ新旧を読み比べて欲しい。ただ、残念なことに「旧・ここのつの友情」は最終ページが紛失してしまっている。竹宮先生と相談の結果、新しく描き加えるには、現在とあまりにも絵柄が違う、ということで、不完全ながらこのまま復刻することに決定した。
(さんるーむ復刻シリーズ「ここのつの友情」昭和51年10月1日 発行より転載)
「なかない風鈴」とその頃の思い出
竹宮恵子
若い皆様は、かつて「COM」という雑誌が漫画ファンの熱狂的な支 持を受けていたことを御存知でしょうか？ 私も高校生の頃、この本の熱心な読者でありました。読むだけではあきたらず、次第に原稿を投稿するようになり、まず「ここのつの友情」という短編が佳作に入選しました。そのうち、COM編集部から「新人８人が４ページの短編を競作するという企画があるが、参加しないか」という連絡があり、この「なかない風鈴」を描きましたが、結局、原稿は送りませんでした。描きあげたら、突然、発表する意志を失ってしまったらしいのです。
夢多き、悩み多き高校時代、ただただ、もう漫画家になりたくて山のように作品を描きまくり、その後、 COM新人競作集『木枯し』に「弟」が載り、続いて「かぎっ子集団」が月例新人賞に入選しました。同じ頃、マーガレット増刊号に「りんごの罪」が載り、私はいまだにどれが自分のデビュー作というべきなのか迷ってしまうのです!!
(さんるーむPART�供迷茖温罅余赦�51年5月23日発行より転載)
竹宮恵子特集を終えて
服部隆
前の文を読んでおわかりのとおり、今回復刻した『COM』版の「ここのつの友情」は、最終ページが欠けています。粉失中の原稿がまだ見つかっていないのです。読者の皆さんには大変申し訳ないのですが、悪しからず御了承ください。
竹宮恵子さんの特集の担当をやるということが決まってから、原稿の締め切りまでにあまり日数的余裕がなく、駆け足になってしまった感はぬぐえません。不備な点、心残りの点なども多くあります。読者の皆さんの御意見・御感想を聞かせてください。
インタビューのために竹宮さんの仕事場をお訪ねしたのが二月の十二日。降り立った西武新宿線下井草駅の周辺は、夜八時だというのにしんと静まりかえっていたのが妙に印象的でした。道順を聞き、めざすビル(淡いピンクの)を尋ねあて、増山さんに招き入れられました。竹宮さんもすぐに席についてくださり、程無くインタビューが始まったのです。「地球へ…」と「そばかすの少年」が重なって忙しい中を、三時間余にわたって気軽に質問に答えてくださった竹宮さん。自負と自信に裏打ちされた、誇りと信念を持った強い女性──インタビューを終えて、そんな印象を深めました。
インタビューが終わってからも、テープ起こしの原稿を届けたり、写真等の資料をお借りしたり、幾度となく足を運びましたが、そのたびにお相手してくださったのがマネージャーの増山さん。いろいろと楽しいお話を聞かせてくださいました。
現在、深夜二時をまわっています。既に眠りについた下井草の夜の中で、原稿にペンを入れている竹宮さんの姿が浮かんできます。静まりかえった夜の中、竹宮さんのペンを走らせる音が聞こえてきそうです。睡眠時間が３〜４時間しかとれないとのことですが、おからだにだけは気をつけて、これからも素敵な漫画を描き続けてください。
最後に、お仕事で忙しい中、快くインタビューに応じてくださった竹宮さん、雑務を一手に引き受けてくださった増山さん、アニメーション「地球へ…」の資料を提出してくださったメジャーエンタープライズ社さん、そしてここまで読んでくださった読者の皆さんにお礼をいって。特集を終わりたいと思います。
どうもありがとう!!
(インタビュー 矢野敬子、合田一志、服部隆)
【ぱふ1980年4号「特集竹宮恵子」】
【竹宮恵子：アルバム】
【インタビュー：竹宮恵子】
【作品について＋編集後記】
ぱふ1980年04月号「特集竹宮恵子」（30歳）
資料提供
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/163500...
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/gcomic/164353...
ぱふ1980年04月号「特集竹宮恵子」
発行日：1980年03月31日
出版社：清彗社
作品について＋編集後記
（図版に続いてテキスト抽出あり）
「ここのつの友情」について
「ここのつの友情」という作品が２つあることは、多くのマンガ・ファンの方が御存知のことと思う。ここに復刻された「ここのつの友情」は、今から９年前の1967年、作者17歳の時に「COM」という漫 画誌に投稿し、佳作に入選した旧いほうの作品である。その後、少女マンガ界にデビューした作者は、1971年再び「ここのつの友情」を60ページの読み切りに描き直して少女コミック誌上に発表した。この「新・ここのつの友情」は今年の12月に小学館から発行されるので(編集部注：現在、既に発行されています)、ぜひ新旧を読み比べて欲しい。ただ、残念なことに「旧・ここのつの友情」は最終ページが紛失してしまっている。竹宮先生と相談の結果、新しく描き加えるには、現在とあまりにも絵柄が違う、ということで、不完全ながらこのまま復刻することに決定した。
(さんるーむ復刻シリーズ「ここのつの友情」昭和51年10月1日 発行より転載)
「なかない風鈴」とその頃の思い出
竹宮恵子
若い皆様は、かつて「COM」という雑誌が漫画ファンの熱狂的な支 持を受けていたことを御存知でしょうか？ 私も高校生の頃、この本の熱心な読者でありました。読むだけではあきたらず、次第に原稿を投稿するようになり、まず「ここのつの友情」という短編が佳作に入選しました。そのうち、COM編集部から「新人８人が４ページの短編を競作するという企画があるが、参加しないか」という連絡があり、この「なかない風鈴」を描きましたが、結局、原稿は送りませんでした。描きあげたら、突然、発表する意志を失ってしまったらしいのです。
夢多き、悩み多き高校時代、ただただ、もう漫画家になりたくて山のように作品を描きまくり、その後、 COM新人競作集『木枯し』に「弟」が載り、続いて「かぎっ子集団」が月例新人賞に入選しました。同じ頃、マーガレット増刊号に「りんごの罪」が載り、私はいまだにどれが自分のデビュー作というべきなのか迷ってしまうのです!!
(さんるーむPART�供迷茖温罅余赦�51年5月23日発行より転載)
竹宮恵子特集を終えて
服部隆
前の文を読んでおわかりのとおり、今回復刻した『COM』版の「ここのつの友情」は、最終ページが欠けています。粉失中の原稿がまだ見つかっていないのです。読者の皆さんには大変申し訳ないのですが、悪しからず御了承ください。
竹宮恵子さんの特集の担当をやるということが決まってから、原稿の締め切りまでにあまり日数的余裕がなく、駆け足になってしまった感はぬぐえません。不備な点、心残りの点なども多くあります。読者の皆さんの御意見・御感想を聞かせてください。
インタビューのために竹宮さんの仕事場をお訪ねしたのが二月の十二日。降り立った西武新宿線下井草駅の周辺は、夜八時だというのにしんと静まりかえっていたのが妙に印象的でした。道順を聞き、めざすビル(淡いピンクの)を尋ねあて、増山さんに招き入れられました。竹宮さんもすぐに席についてくださり、程無くインタビューが始まったのです。「地球へ…」と「そばかすの少年」が重なって忙しい中を、三時間余にわたって気軽に質問に答えてくださった竹宮さん。自負と自信に裏打ちされた、誇りと信念を持った強い女性──インタビューを終えて、そんな印象を深めました。
インタビューが終わってからも、テープ起こしの原稿を届けたり、写真等の資料をお借りしたり、幾度となく足を運びましたが、そのたびにお相手してくださったのがマネージャーの増山さん。いろいろと楽しいお話を聞かせてくださいました。
現在、深夜二時をまわっています。既に眠りについた下井草の夜の中で、原稿にペンを入れている竹宮さんの姿が浮かんできます。静まりかえった夜の中、竹宮さんのペンを走らせる音が聞こえてきそうです。睡眠時間が３〜４時間しかとれないとのことですが、おからだにだけは気をつけて、これからも素敵な漫画を描き続けてください。
最後に、お仕事で忙しい中、快くインタビューに応じてくださった竹宮さん、雑務を一手に引き受けてくださった増山さん、アニメーション「地球へ…」の資料を提出してくださったメジャーエンタープライズ社さん、そしてここまで読んでくださった読者の皆さんにお礼をいって。特集を終わりたいと思います。
どうもありがとう!!
(インタビュー 矢野敬子、合田一志、服部隆)
【ぱふ1980年4号「特集竹宮恵子」】
【竹宮恵子：アルバム】
【インタビュー：竹宮恵子】
【作品について＋編集後記】
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