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【進化するSF少女マンガ】

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別冊太陽〔少女マンガの世界2〕昭和38年-64年
出版社:平凡社
発行日:1991年10月17日




「別冊太陽〔少女マンガの世界2〕」122ページ
進化するSF少女マンガ
少女たちのインナースペース
(図版に続いてテキスト抽出あり)




進化するSF少女マンガ
少女たちのインナースペース

少女マンガに定着するSF

昔からSFファンのマンガ家は多かった。里中満智子、飛鳥幸子、岸ひろみ……。またSFを描きたい作家は一、二作そうしたものを残している。もりたじゅん、西谷祥子、青池保子……。『おかしなおかしなあの子』等うまくSFを少女マンガに取り入れた石森章太郎がいたが、にしても、少女マンガにおいてSFは嫌われていた。マニアックで難し く、女の子には受けないというのが編集の判断だったのだ。そうした認識が変わり始めるのは『あそび玉』『6月の声』『11人いる!』等 少女マンガでしか表現できないSF作品を萩尾望都が次々と発表していった頃からだ。佐伯かよの、柴田昌弘、和田慎二、竹宮恵子といった作家たちも、SFサスペンス、SFコメディー、SFアクションといった形で状況を変えようとしていた。こういった動きは読者やマンガ家予備軍にSFの魅力を知らしめていった。そこに起こったのが、昭和五三年の『スターウォーズ』公開を機にしたSFブームだ。『宇宙戦艦ヤマト』といったSFアニメの人気も高まっていた。SFを受け入れる状況が生まれたのだ。特にSFに意欲的だったのは、萩尾望都に響を受けた新人たちだ。星雲賞をとった『樹魔』の水樹和佳、SF的イメージを充満させる『ゼロワン』の佐藤史生、SF連作を続ける奥友志津子、ファ ンタジーSFの花郁悠紀子、坂田靖子、宇宙を指向する『ブレーメン5』の佐々木淳子。それは海外SFのムードを充満させていた。また山田ミネコは『最終戦争シリーズ』を開始し、柿崎普美もSFに挑戦していった。だが、本格的なものを目指す動きは、SFを難しくしていき、マニア相手にならざるを得なかった。それでも、SFは少女マンガのひとつのジャンルとして確実に定着したのである。



別冊太陽〔少女マンガの世界 2〕

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