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【竹宮惠子インタビュー3:日本漫画家協会】

2023年03月26日公開



公益社団法人日本漫画家協会のYouTubeチャンネル
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竹宮惠子先生インタビュー #3(13分17秒)
進行:森川ジョージ(『はじめの一歩』など)
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以下、動画からの一部文字起こしのため完全なテキストではありません



漫画家協会について

森川:どうして漫画家協会に入会しようと思ったんでしょう?

竹宮:えー、どうしてっていうよりですね、手塚先生もいらっしゃるし、石ノ森先生もいらっしゃるし、私の好きな漫画家さんがいっぱいいらっしゃるところに名を連ねるっていうことが憧れだったから入りました
竹宮:やっぱりなんかそういう、特別な業界にいるんだったら「協会」というところには入らないと駄目でしょっていうふうに思ってました

森川:入って良かったことって憧れの先生達に会えたとかそういうことになっちゃうじゃないですか

竹宮:それです、普通に会えるので、それが一番良かったですよね
竹宮:それ以外はそうですねー、大勢いる漫画家が、いるってことを肌で感じることってなかなかないので、それこそパーティとかに行かないと、小学館が催すパーティとか、そういうのに行かないと、まったくお仲間がそこに生きて動いてるっていうのがわからないので



ファンからの質問●『地球へ…』の続編構想
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森川:もし『地球へ…』の続編構想があったら実現有無は別として、続編構想ってのは考えたことありますか?

竹宮:ないです、1回もないです
竹宮:『地球へ…』に関しては無駄コマなしに描けたって思ってるので



ファンからの質問●『ロンド・カプリチオーソ』とフィギュアスケートの魅力
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参考【竹宮恵子:ロンド・カプリチオーソ

森川:竹宮先生が『ロンド・カプリチオーソ(少女コミック1973年44号より1974年13号まで連載)』を描かれた頃、この曲で滑るスケーターはあまりいなかったように記憶していますが、近年よく使われるので先見の明がおありだったと感じております
森川:どうですか、フィギュアスケートとか興味持って見てらっしゃるんですか?

竹宮:フィギュアスケートに興味があったのはジャネット・リンの時なんですよ
竹宮:だから本当に札幌冬季オリンピック(1972年開催)の時にたまたまフィギュアでやってみようと
竹宮:スポーツ系を入れるのは動きが描けるから、私は動きにすごく思想的なものを込めるみたいなところがあるんでね
竹宮:だからミュージカルを描いたり、フィギュアスケートも物語だけではなくてスケートシーンそのものにその動きが描ける、私の思うかたちが描けるっていうことが大事だったんで連載始めたんですよね
竹宮:で、ロンド・カプリチオーソをなぜ使ったかっていうと私のブレーンだった増山法恵っていう人がですね、私にいろいろいいものを吹き込んだんですけど、その中には音楽もありまして、その中のひとつでした
竹宮:演奏家はこの人でねっていうようなことをいろいろ吹き込まれたわけです
竹宮:で、真っ暗闇の部屋の中でその音楽を聴いて、私の中にしっかり入ってきた時に、浮かんだのが、当時興味を持っていたフィギュアスケートだったっていう

森川:「真っ暗闇の部屋」っていうのが気になったんですけど、真っ暗闇の部屋で聴いたんだ

竹宮:いや、真っ暗闇の部屋にしないと余計な情報が入ってくるから

森川:そうかそうか

竹宮:寺山修司さんのラジオドラマとかもそういうので聴きました
竹宮:その時にスケートで滑れる曲だって思ったんですね
竹宮:で、タイトルに付けたっていう
竹宮:今それがよく使われてるっていうのは、まぁスケーターだったら滑りやすい曲を探すでしょうね、だから使うようになったんじゃないかな



ファンからの質問●縦横無尽に描き分けられる秘訣は何でしょうか? また、苦手な分野はありますか?
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竹宮:苦手な分野はやっぱりSFは苦手な分野ですよ(メカが描けない…と続く)
竹宮:だから、いろんなものを描くっていう楽しみーーーーはやっぱりありますね
竹宮:だから、自分の描けない描いたことのないものが前にくると、描いてみようかなっていう余計なムラムラとわいてきちゃうんで、それを注意しないといけないですよね
竹宮:『吾妻鏡』描いた時もですね、平安時代の鎧と中世の鎧と、形が違うんだ、とか研究する羽目になるわけですよ



ファンからの質問●理想の漫画編集者象とはどのような人物を指すのか
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竹宮:えー、編集者象ですか
竹宮:話が通じたことがないので
竹宮:そういう意味ではわかってもらえたことがないんですよ
竹宮:自分が言葉が下手なのかよくわかりませんけど
竹宮:(物語を一緒に作っていこうという)編集者にあたったら仕事は楽しいだろうなと思う
竹宮:「そういう編集者を探せよ」って前の山本さんっていう人には言われました
参考【山本順也編集長について
竹宮:『風と木の詩』を載せてくれることにしてくれた担当さんが私にとっては最も嬉しい担当さんでした



『風と木の詩』が世に出るまで
YouTubeに飛びますhttps://youtu.be/wjld8bRywN0?t=578
竹宮:だから、その前に「『ファラオの墓』描いてトップ獲りなさい」って「そしたら絶対載せられますから」って言い切ってくれたので
参考【竹宮「ファラオの墓」はデビュー前の習作
竹宮:だから『ファラオの墓』だって、少女にとってはエジプトの話でしかも戦記ものとか、こないじゃないですか
竹宮:だから、人気低迷ですよ、最初は
竹宮:それを辛抱して話が面白くなってくるっていうふうに、どんどんエピソードを作っていく
竹宮:で、人間としての登場人物を育てていくっていうことができれば、みんな登場人物の名前を書いてファンレターをくれるわけですよ
(話は「アンケート結果の順位を毎回聞いていた」から「聞かなくなった」へ移る)
竹宮:それが(連載)半ばをこえる頃ぐらいから私が聞かなくなっていくんですね、向こうも言わないし

森川:なんでですか?

竹宮:私が順位をどうでもよくなってきたってことですよね、ストーリーに囚われてて

森川:なるほど、自分が入り込むようになっちゃったんですね

竹宮:そうです
竹宮:自分で面白いから、こうしようああしようの方が先に立って、順位を上げるとかっていうことを考えなくなるんです
竹宮:で、考えないほうが順位は上がってくるっていう
竹宮:唯一言えることは「悲恋もの」が入ってたってことなんですよ
竹宮:それは「入れましょう」ってことになったんですね



竹宮惠子インタビュー(2023年):日本漫画家協会
 【竹宮惠子インタビュー1:日本漫画家協会】
 【竹宮惠子インタビュー2:日本漫画家協会】
 【竹宮惠子インタビュー3:日本漫画家協会】
 【竹宮惠子インタビュー4:日本漫画家協会】

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